「薬物療法」と「アラーム療法」

小学校入学-高学年進学時でもおねしょがつづく、いわゆる夜尿症状態にある子どもは、子ども全体の10~15%にも及びます。

他の内臓系や神経系の大病と違いますから、慌てて病院に駆け込むなどの必要はありませんが、夜尿症かも知れないと思ったら、お母さんやお父さんが付き添って早めに病院に行ったほうが得策です。

おそらく本人は、他人と自分を比較する機会がありませんから、“自分が異常だ”とは気づいていない可能性もあるでしょうし、仮に気づいているとしたら、それなりに悩んでいるはずです。

小学校高学年でも、自分1人で医者に行くには勇気のいる年代で、そうかと言って、お母さんに相談するのも気恥ずかしい年代に差しかかっています。

きっかけづくり、言い出すタイミングがむずかしいと思いますが、「夜尿症」という病名をはっきり伝えて向き合えば大丈夫だと思います。

この夜尿症は、通常であれば“夜間の排尿間隔を延長させる機能”が自然と発達して、おねしょがストップする時期を迎えるはずが、機能の発達に遅れが生じると、それがなく夜尿症という形で継続してしまうのだそうです。

夜尿症の治療には、「薬物療法」のほかに「アラーム療法」というのがあります。

薬物療法には、抗利尿ホルモン薬や抗コリン薬という薬が使われます。

夜間の尿を濃くすることで量自体を少なくする薬と、膀胱機能を安定させて、たくさんの量の尿を膀胱に貯められるようにする薬です。

どちらが処方されるのか、両方の薬が処方されるのかは、医師の診断結果によります。

アラーム療法とは、夜尿をするとアラームが自動的に鳴るパットのようなものを装着して就寝する療法です。